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2010-03-13

カザルスホールのオルガンコンサート

3月末で閉館になるカザルスホールへ行った。

吉田恵:J.S.バッハ オルガン作品全曲演奏会 第12回(最終回)
2010年3月13日(土):午後7時開演 :日本大学カザルスホール
プログラム
クラヴィーア練習曲第3部全曲

  前半:前奏曲変ホ長調BWV552/1
     :BWV669~BWV680
  後半:BWV681~689
     :4つのデュエット BWV802~805
     :フーガ変ホ長調BWV552/2
  
吉田恵は2004年12月7日に始めたバッハオルガン作品の全曲演奏を、この日に最終回を迎え、3月末で閉館になるカザルスホールに別れを告げた。
私は、音楽会で貰うチラシの中に、この人のバッハ演奏シリーズの知らせが入っていたことを知っていたが、今まで、聞いたことがなかった。
時々、同じコンサート会場で遭遇する音楽友達のFさんが、このシリーズの10回、11回の演奏会を聴いており、そのブログ記事を読んで、最終の演奏会は、私も聴きたいと思い、チケットを取ってあった。
自由席なので、早めに会場に行くと、開場時間前から、すでに道路近くまで列が出来ており、係の人が誘導するほどだった。
6時半に列が動き出し、入場したが、オルガンは2階にあり、演奏者とオルガンのよく見える、2階左側のバルコニー席が良いとあらかじめ聞いていたので、迷わず2階に上がり、すでに、この手のことはよく知った人たちが、どんどん席を埋めていく中、何とかほどほどの位置に席を占めることが出来た。
このホールは、何度か来たことがあったが、2階で聴くのは初めてで、紀尾井ホールと似ていると思った。(紀尾井の方が後から出来たらしい)

演奏者は右手から現れるので、私の席からは、確かに出入りもよく見える。
助手の女性は、演奏者の左側にいるが、ストッパーを操作したり、楽譜をめくったり、曲によっては、オルガンの上部の扉を開けたり、座る位置も、それらの操作に伴って、オルガンの後ろから右側に移動したり、演奏者の邪魔にならぬよう、タイミング良くやらねばならないから、なかなか大変だなと思った。
アーレントオルガンの演奏、今回が初めてで、私はあまり詳しく聴く耳を持たないが、6年間、定期的に演奏会を開き、バッハのオルガン曲を慈しんできた吉田恵の別れの気持ちが、充分こもった演奏のように思えた。

最後に、盛大な拍手で、何度も舞台に呼び出された吉田が、オルガンに向かって、その拍手を分かちあう様な仕種を繰り返したのが、印象的だった。
会場を見渡したところ、一つも空席の無かったこの演奏会、カザルスホールの閉館を惜しむ人たちだけでなく、今まで足を運んだことの無かった人も多かったのだろう。

隣席で一緒に聴いたFさんの話では、前回は、会場前に並ぶほどではなかったという。
「日頃から、これくらいいつも満員なら、閉館にまで至らなかったかも知れませんね」と、お茶の水からすぐという立地条件にかなったコンサートホール、無くなってしまうのは、やはり惜しいと思った。
3月は、今までになく、毎日の様に、演奏会があるらしいが、オルガンに関しては、解体などはせず、内部で利用するという話なので、いつかまた聴けるチャンスはあるかも知れない。
私は、22日の椎名雄一郎のオルガンコンサートも、切符を買ってある。

このカザルスホール、まだ主婦の友社が持っていた頃に、音楽会でなく、何かの講演会で行った覚えがある。
音楽会としては、もう20年前になるが、外国で知り合った友人たちに誘われて行ったコンサートが最初である。
外国生活の中で、縁のあったメゾ・ソプラノ歌手のコンサートで、スペインの歌を中心に歌い、休憩時間には、別の国で縁のあった人たちとも、久しぶりで顔を合わせるという、アットホームなコンサート。
その時は、まだ、今のオルガンはなかったと思う。(オルガン設置は1997年とのこと)

その時の友人たちとは、その後、ウインナワルツも聴きに行ったが、カザルスホールだったと記憶する。
小さな音楽会は、会場を覚えていない場合が多く、パイプオルガンも、すみだトリフォニー、武蔵野文化会館、新宿文化センター、そのほか、何の演奏で、誰が弾いたかという記憶が、かなり曖昧だが、カザルスのオルガンだけの演奏会としては、今回が初めてといえる。
カザルスホールとして、近年、はっきり覚えているのは、2年前の皆川達夫「中世音楽合唱団」の演奏会。
80歳を過ぎた皆川氏が、健在で、まだ合唱団を指導し、毎年演奏会を持っていることに驚いた。
そのときは、アカペラの合唱と、リュートの演奏だったので、オルガンも、聴いていなかったのである。

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J.S.バッハ オルガン作品全曲演奏会 第12回<最終回> 2010年3月13日 [続きを読む]

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