2017-08-01

哀悼!ジャンヌ・モロー

フランスの女優、ジャンヌ・モローが亡くなった。
若い頃の彼女の映画は、「危険な関係」くらいしか見た記憶が無い。
ブリジット・バルドーなどと同じく、セックス・シンボル的な扱いや、役柄が、あまり好きではなかった。

でも、数年前に見た「クロワッサンで朝食を」という映画では、感動した。
当時まだ存在していた小さな名画座で、同世代の友人3人で見たが、上映前には、中高年女性達で、列が出来ていて、皆、こういう映画を待ち望んでいたことがわかった。
すでに、モローは、八十代に入っていたと思うが、まさに現役の女優だった。
人生の終わりに掛かり、なお、女としての輝き、豊かな精神を失わず、人におもねらず、自分をしっかり持った、女性の姿を見せてくれた。

3人とも、自分たちより遙かに年上のモローに圧倒されてしまい、映画のあとの食事の場で、話題が弾み、演じた役柄そのもののようなモローに、「豊かな輝きのある先輩女性」の姿を垣間見て、「あんな風に生きたいわね」と、現実的でない願望を吐きつつ、興奮冷めやらぬまま、帰ってきた。

フランスの女優は、概して個性が強く、自分の意見をはっきり持っている人が多いと、映画監督大島渚氏が、語っていたことがあった。
シャーロット・ランプリングという女優を主役に、フランスとの合作映画を撮ったとき、彼女は、付き人も連れず、単身でやってきて、直接交渉し、意見も言ったというのである。
「マックス・モン・アムール」と言う作品で、日本でも公開されたが、私は見ていない。

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2017-05-26

アナログ人間のデジタル機器との闘い

キッチンに最新式のガスコンロを設置したものの、取扱い説明書との闘いである。
安全第一、至れり尽くせりのガイドのつもりなのだろうが、いざ操作をしようとすると、音声ガイドが流れ、余計な操作が増えたりで、手間と時間の掛かること。

たとえば、炒め物をするには、ガスコンロを点火し、空のフライパンを火にかざし、鍋の底を少し熱くしてから油を入れた方がいいのだが、今度のガスバーナーは、鍋が載っていない状態では、点火しない。
また、お湯を張った鍋が沸騰して、ちょっと水を足したいとき、片手で持てる程度の鍋なら、バーナーの火を弱めて、そのまま火から下ろし、流し場の蛇口の下に持っていき、直接水を足せばいいのだが、新しいガスバーナーは、上に何も載っていない状態では、自然に火が消えてしまう。
そこで、あらかじめ、足し水をガス台の横に置いておくか、鍋は掛けたまま、少し火を弱め、後ろにある水道の蛇口から、コップやボールに水を入れて、ガス台に移さねばならない。
慣れれば、余計な手間とは感じなくなるだろうし、安全性のためには、この方がいいのだろうが、何か、キカイに使われているようで、面白くない。

わが家の台所は、モデルルームに多い、ガス台、調理台、流し台が、横一列に並んだタイプではなく、南の庭に面したダイニングに向かって、流し台と調理台、食器乾燥機などが並び、食卓に座った家族の顔を見たり、テレビ画面を見たりしながら作業が出来る。
後ろを向くと、北側の窓に面したガス台や電子レンジ、冷蔵庫などが並び、いざガス台に向かって調理する際は、孤独な作業となるが、冷蔵庫を開けたり、火を使ったりは、集中力を要する作業になるので、この方がいい。
二つの作業場の中央に立つ主婦は、常に前後に姿勢を変えながら仕事をするようになっている。
鍋の水足しはじめ、長年慣れてきた動作、もう体に染みついている。
だから、当初、業者の勧める「一列レイアウト」案に乗らず、元の位置のままで、ガスコンロその他を、器具だけの交換と言うことで、依頼した。

本当は、2年前に、塗装や屋根の修理と共に、台所や水回りの工事も予定していたのに、請負業者の管理の悪さも有り、見積もりとは大幅に支払いが超過し、肝心のキッチンその他、水回りの分の予算が消えてしまった。
そこで、今回は、私の【ケチ】に徹したやり方で行きますからと、事前に言ってある。
「奥さんがかなり怒っている」という話は、充分伝わっていたらしく、今回は、キッチンと水回りの工事に掛けては、その業者の中でも超ベテランという人が来て、二人の部下を使い、朝10時から夕方に掛けて、素人目にも、これ以上はないと思えるような、丁寧な仕事をしてくれた。
また、前回、余分に費用がかさんだことの埋め合わせもあったのだろうか、今回は、工事費以外はかなり値引きもしてくれた。
業者を紹介してくれた人には、夫から「女房が喜んでいる」旨の電話をし、工事業者の担当者にも、伝えた。
支払いも、翌朝、銀行から振り込んだ。

ただ、そのことと、実際に、新しくなったガスコンロなどを、使いこなすこととは別である。
まず、取説や、調理の進め方などの冊子を見ながら、易しいところから使いこなしていくことにしたが、今日も、パンを焼こうとして【トースト】と書いてあるマークを探したが、出てこない。
全部オート機能になっていて、【オート】ボタンを押し、トースト用の器具をセットし、食パンを載せ、メニューを選び、「トースト」とあるボタンを押せば、5,6分後には焼き上がるはずだが、【トースト】という項目が出てこない。
誤作動も心配になり、諦めて、捨てるつもりで土間に置いてあった、古いオーブントースターを拾い上げ、其れで、トーストを焼く羽目になった。
後から、説明書と調理の冊子をひっくり返し、【オート】ボタンを、2回、3回と重ねて押していくと、1回目には出てこなかった、隠れていたメニューが出てくることがわかったが、何で、最初から、調理の本に、其れを書いておかないのかと思う。
【最初に一度オートを押してから始めてください】とだけで、レシピの本にも、【トーストの場合は、2回押すこと】などとは書いてない。
本一冊をはじめから全部読めば、どこかに書いてあると言うことなのだろうが、こんなのは、使う人の身になって作っていない証拠である。

【トースト】を焼くのに、夫婦二人がかりで、格闘することになったが、説明書と業者の言った【殆どの料理は、手間を掛けないで、出来ます」という状態になるには、かなりハードルが高そうである。
どちらが先に逝くかわからない歳になっているのだから、危険を伴う家事や、外部との闘いなどは、二人三脚で行くしかない。
こうなったら、日頃は、仲のいいばかりではない我ら夫婦、適材適所で、【ケンカは私がするから、平和的な交渉や、ケンカの後始末はお願い】と言う具合に、共同で、闘うしかない。
最新式のガスコンロ、便利なようで、使い方を理解するには手間ひまが掛かり、全部の機能を使いこなすまでには、まだ時間が必要なようである。
オーブンは、当面要らないので、後から足せるようにした。
仮に、息子夫婦が同居するようなことになったら、必要に応じて入れればいい。

パソコンを新しくしたときも、イライラしながら、まだ、あるはずの機能を充分使いこなせていないが、それと同じで、単純作業で慣れてきたアナログ人間には、この種の器具を、自分の部下のように、使いこなすには、まだまだ時間が掛かりそうである。

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2017-05-13

鬱病かしらん

このところ、何となく気の晴れない状態が続く。

今日は合唱の練習日で、夫は、いつものように、先に出た。
以前は一緒に出ていたが、女の私の方が、どうしても支度や、家を留守にするための雑用の処理など、細かなことに手間が掛かるので、今は、行くときは別である。
今朝も、そのつもりで、夫が出た後、台所周辺を片付けたり、着替えをしたりしている内に、段々、時間が迫ってきて、おまけに、雨模様。
支度して、玄関先にまでは出たものの、段々気乗りしなくなり、先日、バスで躓いて、まだ少し、打ったところが痛いのを自分への言い訳にして、サボることにした。

夕方から市内の音楽ホール(小ホールは映画や落語向きでもある)で、昔の「原節子」映画を見に行くことになっていて、練習が終わったら、一旦家に帰り、出直すつもりでいたが、その分の行ったり来たりが一つ省けたことになる。
夫には、スマホ宛てにメールを打って置いたので、休憩時間に電話があった。
最近の私の気分が、一定していないことを知っているので、「そうか、雨も強まるらしいから、無理しない方がいいね」と言った。
行く前にも「なんだか気乗りしないわ、サボろうかしら」と言い、「まあ、来れば気分が変わるから、なるべく来なさい」とは言っていたのだが・・・。

息子が肋骨を折り、「安静に」という医師の診断で、勤務先には「在宅勤務」申請して、3週間以上になった。
在宅と言っても、毎日のように宅配便で、処理すべきデータが送られてきて、ゆっくり寝ていられるわけではなく、週に一度は、医者の診察を受け、そのついでに勤務先での会議にも出なければならず、「安静」どころか、こちらの方が、別の苦労があって大変だという。
「ひどい会社ね」と私は怒っているが、通勤時の満員電車に乗らないだけでも、体は楽なので、「皆、忙しいんだから仕方ないよ」といっている。
嫁の方は、週末には、東京での会議も兼ねて帰ってくるので、親の出番はないが、彼女の「完全主義」的な対応には感心しつつも、他人行儀だなと思うところもあり、もう、知らん顔していることにした。

その後、私もバスの上り口で躓いて、脚を痛め、骨にまでは来ていないらしいので、医者には行かず、湿布剤を貼って当座をしのいだ。
二日後には、神奈川県の連句座にも出たし、日常の家事、買い物なども、普通にやっている。
ただ、なんだか気が晴れない。
家の中にいれば、雨はむしろ、落ち着いた静かな気持ちになれるので、好きなのだが・・。

いつも四月終わりから五月半ばに、数日行っていた蓼科。
息子の怪我が心配だったので、高速バスもキャンセルしてしまった。
水芭蕉はまだだと思うが、そろそろ賑わい始める頃である。
本格的な夏になったら、やはり行きたいと思う。

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